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お盆の薄商いに203社の決算発表、値が振れやすいのはここから|決算ウォッチ

お盆の時期に入り、機関投資家の売買は細りやすい。そこへ休み明けの今日12日は203社、13日は217社、14日は354社と決算発表が積み上がる。10日の日経平均は1363円51銭高と急反発したが、上げたのは半導体が中心で、プライム平均株価は+0.45%にとどまる。目玉の東京海上ホールディングス(8766)は今期からIFRSを適用しており、同じ今期予想8300億円が「56.2%増」とも「15.3%減」とも読める。要注意D級にはラサ工業(4022)を挙げた。

コマンドY2026/08/12

お盆の薄商いに203社の決算発表、値が振れやすいのはここから|決算ウォッチ
  • 東京海上(8766)の今期予想8300億円は、IFRS比なら56.2%増、日本基準比なら15.3%減
  • TOPPAN(7911)の今期計画は営業益19.2%増なのに純利益は15.1%減という置き方
  • 要注意D級はラサ工業(4022)。値幅6.62%は当日203社で上位、売買代金24.6億円

この記事でわかること
・☆【注目度S級】東京海上ホールディングス(8766)
・◎【注目度A級】TOPPANホールディングス(7911)
・★【要注意D級】ラサ工業(4022)
・○【注目度プラス】日本マイクロニクス(6871)
・【本日発表予定】
・今後の決算発表予定

8月12日の東京市場

指標 終値 前日比
日経平均 6万6970円22銭 1363円51銭高(+2.08%)
TOPIX 4100.61 25.68pt高(+0.63%)
プライム平均株価 +0.45%
上げた銘柄/下げた銘柄 916/603 58.9%/38.8%

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

10日の日経平均は1363円51銭高と大きく上げた。米雇用統計が下振れして早期利上げ観測が後退し、前週末の米国市場でハイテク株が買われた流れを引き継いだ格好だ。

ただ、この2.08%という上げ幅は相場全体の実勢とは差がある。TOPIXは+0.63%、プライム平均株価は+0.45%にとどまった。上げた銘柄は916で全体の58.9%、下げた銘柄も603ある。日経平均は株価平均型なので、値がさの半導体株が買われると指数が大きく振れる。

つまり10日は「半導体は大きく買われたが、それ以外は小幅高どまり」の日だった。実際、今日12日に発表する東京海上ホールディングスは2.36%安、クレディセゾンは1.82%安と、金融・保険には逆行安が目立つ。

お盆の薄い商いに、発表が積み上がる

今週は11日の山の日で1日休みが入り、そこからお盆の時期に入る。この時期は機関投資家の売買が細りやすく、その反面で個人の売買比率が上がる。

そこへ決算発表が積み上がる。今日12日が203社、13日が217社、14日が354社。とくに14日は、先週8月7日の680社に次ぐ規模で、この期の決算発表としては最後の山になる。

売買が細るときは、同じ材料でも値が振れやすくなる。買い手も売り手も少ないところに注文が入るためだ。ふだんなら1%の下げで収まる売りが3%動くことも、逆に薄い買いで大きく上げることもある。

気をつけたいのは、その値動きを実勢と取り違えることだ。薄商いのなかで出た大きな陽線を「上がり始め」と読んで飛び乗ると、商いが戻った時に元の水準へ引き戻される。私が出来高を伴っているかどうかにこだわるのは、こういう場面で判断を誤らないためでもある。

持ち株の決算発表日が13日か14日にあるなら、またぐか降りるかの判断は、今日を含めて2営業日しかない。

会計基準が変わる年の決算を、どう読むか

今日の目玉である東京海上ホールディングスには、決算を読むうえで避けて通れない事情がある。今期から国際会計基準(IFRS)を適用していることだ。

同社は5月20日に日本基準の本決算を開示したあと、6月26日にIFRSでの本決算をあらためて開示した。この2つで、同じ前期(2026年3月期)の純利益が違う数字になっている。

開示 前期の純利益 今期予想
5月20日(日本基準) 9804億2800万円 8300億円
6月26日(IFRS) 5312億5500万円 8300億円

今期予想はどちらも8300億円で同じだ。ところが前期の実績が4491億円も違うため、増減率がまったく別の顔になる。IFRSの前期5312億5500万円と比べれば56.2%の増益、日本基準の前期9804億2800万円と比べれば15.3%の減益になる。

実際、5月の予想開示のとき、時事通信は「純利益予想56.2%増」と報じ、日本経済新聞は「純利益15.3%減」と報じた。どちらも間違っていない。要は基準の取り方が違うだけだ。

会計基準が変わると、利益の計上の仕方そのものが変わる。保険会社の場合、保険契約から生じる収益や負債の測り方がIFRSと日本基準で異なるため、同じ事業から出てくる利益の数字が変わる。会社が儲かり方を変えたわけではない。

ここで押さえておきたいのは、「前年同期比」という物差しが今期は素直に使えないということだ。今日出る1Qも、比較対象を日本基準の前1Q(純利益4668億2000万円)に取るのか、IFRSに引き直した数字に取るのかで、見え方が変わる。

決算発表のあと、ニュースの見出しに「増益」と出るか「減益」と出るかは、媒体がどちらの基準を比較対象に選ぶかで決まる可能性がある。見出しだけで判断せず、何と比べた数字なのかを確かめたい。

☆【注目度S級】東京海上ホールディングス(8766/保険業)3月期1Q プライム

 見どころ:前期2026年3月期は、日本基準で経常収益8兆8722億7700万円、経常利益1兆3486億3000万円、純利益9804億2800万円だった。同じ前期をIFRSで測り直すと純利益は5312億5500万円になる。今期2027年3月期の予想は8300億円で、この数字自体は5月20日の日本基準開示でも6月26日のIFRS開示でも変わらない。直近の1Q(2025年4〜6月)は日本基準で経常収益2兆2685億2900万円、経常利益5652億8700万円、純利益4668億2000万円だった。前1Qの純利益4668億2000万円は、日本基準の前期通期9804億2800万円に対して47.6%にあたる。保険会社の1Qは通期の半分近くを稼ぐ配分になっている。

 1Qで見る数字:見るべきは3つある。1つ目は、開示がIFRSベースで出てくるか。今期からIFRSを適用しているので、四半期の開示も基準が切り替わる。2つ目は、その数字が今期予想8300億円に対してどこまで来ているか。前期の配分どおりなら1Qで4割台に乗る計算になるが、IFRSでは収益の計上時期が変わるため、日本基準と同じ配分になるとはかぎらない。3つ目は、会社が前年同期比をどう示すか。IFRSに引き直した前1Qの数字を並べてくるのか、それとも通期予想に対する進捗だけを示すのか。ここが揃わないと、増益か減益かの判断そのものが立たない。

 スイング目線:10日終値は7752円で前日比2.36%安。日経平均が2.08%上げた日に逆行安した。3営業日前の7日終値7939円からは0.13%高で、水準そのものは大きく変わっていない。7日に7939円まで買われたあと、10日に売られて戻した形だ。出来高は10日が380万9900株で、5日の321万3800株から増えている。半導体に資金が向かった日に保険が売られており、セクターの資金移動がそのまま出ている。

 Point:会計基準が変わる年の決算は、数字そのものより「何と比べた数字か」が問題になる。同じ8300億円が56.2%増にも15.3%減にも見えるというのは、読む側の物差し次第で評価が反転しうるということだ。私が『10万円を1年で100万円にする株式投資術』に書いたのは、決算はまたぐものではなく結果と反応を見てから動くものだということだが、基準が切り替わる年はこの「反応を見る」ということがとくに効く。市場がどちらの物差しで見たかは、発表後の値動きにしか現れないからだ。私なら当日の初動ではなく、翌日以降に出来高を伴って方向が定まってから判断する。

◎【注目度A級】TOPPANホールディングス(7911/その他製品)3月期1Q プライム

 見どころ:前期2026年3月期は、売上高1兆8050億3300万円、営業利益671億800万円、純利益648億100万円だった。ここで目を引くのは前期の期初計画との差だ。期初は売上高1兆8800億円、営業利益920億円、純利益650億円を掲げていた。営業利益は920億円の計画に対して671億800万円で、72.9%しか届いていない。ところが純利益は650億円の計画に対して648億100万円と、99.7%まで着地している。営業段階で250億円近く未達だったものが、最終利益ではほぼ計画どおりになった。営業外や特別損益で埋めた形だ。そのうえで今期2027年3月期の計画は、売上高1兆9250億円で6.65%増、営業利益800億円で19.21%増、純利益550億円で15.12%減。増収で営業増益なのに、純利益だけが減益という計画である。

 1Qで見る数字:前1Q(2025年4〜6月)は売上高3975億6100万円、営業利益135億4100万円、純利益93億7000万円だった。この営業利益135億4100万円は、前期通期671億800万円の20.2%、今期計画800億円に対しては16.9%にあたる。今期は営業益で19.21%増を計画しているので、1Qでも前年同期を上回るペースが要る。目安として、通期計画800億円の2割にあたる160億円前後に乗ってくるかを見たい。もう1つ、純利益が計画どおり減る形になっているか。前期は営業益が未達でも純利益が着地した会社なので、営業と最終のどちらで見るかで評価が変わる。

 スイング目線:10日終値は4816円で前日比2.51%高。3営業日前から2.45%高で、じりじりと上げてきた地点での発表になる。出来高は10日が123万4600株と、7日の104万9100株から増えた。日中値幅は20営業日平均で3.65%あり、売買代金は59.2億円と厚い。ただ直近5営業日の値幅は2.41%と落ち着いてきており、20営業日では7.4%下げている。下げてきたところから直近3日で戻している最中の発表という位置づけだ。

 Point:この会社で気をつけたいのは、営業利益と純利益が別の動きをすることだ。前期は営業益が計画の72.9%どまりでも純利益はほぼ計画どおりだった。今期計画は逆に、営業益19.21%増で純利益15.12%減。同じ会社の同じ決算を、営業で見るか最終で見るかで印象が大きく変わる。私が決算で最初に見るのは売上・利益・前年同期比の3つだが、この会社に関しては営業利益で本業の実力を見て、純利益の増減は中身を確かめてから受け取るようにしている。数字が良くても悪くても、どの段階の利益なのかを取り違えないことだ。

★【要注意D級】ラサ工業(4022/化学)3月期1Q プライム

S級・A級は誰もが見る。ここでは、その陰に隠れていて、しかも値が大きく動きやすい一社を挙げておく。注目度ではなく、値動きの荒さで見るべき銘柄という意味だ。

 見どころ:リン化合物や高純度薬品を手がける化学メーカーで、半導体向けの材料も持つ。前期2026年3月期は売上高477億2700万円、営業利益60億1200万円、経常利益61億9100万円、純利益43億5900万円だった。前々期の営業利益47億3600万円から26.9%増えている。今期2027年3月期の計画は、売上高540億円で13.14%増、営業利益62億円で3.13%増、純利益43億円で1.35%減。増収の計画なのに、営業増益はわずか3.13%で、純利益は微減という置き方だ。前期が26.9%の営業増益だったことを思えば、今期計画は明確に慎重な数字である。

 1Qで見る数字:前1Q(2025年4〜6月)の営業利益は13億1700万円だった。前期通期60億1200万円の21.9%、今期計画62億円に対しては21.2%にあたる。この会社の1Qは通期の2割強という配分だ。したがって今期も1Qで13億円台に乗るかが1つの目安になる。ここを大きく上回るようなら、3.13%増という控えめな計画のほうが保守的だったことになる。逆に下回れば、増収計画そのものが問われる。前期は3Q時点で会社が通期の売上計画を492億円から477億円へ引き下げる一方、営業益の計画は51億円から58億円へ引き上げた経緯があるので、売上と利益のどちらが計画に沿っているかを分けて見たい。

 スイング目線:10日終値は2250円で前日比2.00%安。日中値幅は20営業日平均で6.62%あり、当日203社のなかでも上位に入る。売買代金は24.6億円で、この枠の基準である5億円を大きく上回っている。直近5営業日の騰落は+18.9%、20営業日では+15.7%だ。5日の終値2362円まで急騰したあと、6日に2229円まで下げて、そこから2250円前後で推移している。直近1週間で2割近く上げた地点からの発表になる。値幅が大きいということは、上にも下にも同じだけ動く可能性があるということである。

 Point:要注意D級に挙げるのは、業績が悪い会社ではない。見ている人が少ないのに、値が動く会社だ。東京海上のように情報が行き渡っている銘柄は、材料がすでに株価に折り込み済みだ。ラサ工業のような会社は、数字が出た瞬間に評価が変わる余地が残っている。私が『10万円を1年で100万円にする株式投資術』で中型株を重く見ているのは、この余地があるからだ。ただし要注意と付けているとおり、動きは上がりも下がり同じだけ動くということ。直近5営業日で18.9%上げているので、計画どおりの数字でも「材料出尽くし」で売られる形はありうる。ここまで上げてきただけに決算発表は、平時よりさらに分が悪い。

○【注目度プラス】

上の3社ほど深くは追わないが、数字の背景を知らずに決算だけ見ると読み違える会社を挙げておく。203社もあると、こういう銘柄が一覧のなかに埋もれがちになる。

日本マイクロニクス(6871/電気機器)12月期2Q
 半導体検査用のプローブカードを手がける会社だ。前期2025年12月期は売上高701億7300万円、営業利益165億4200万円、純利益120億6300万円。直近の1Q(2026年1〜3月)は売上高209億4500万円、営業利益56億4700万円と好調だった。12月期なので今日出るのは2Q=上期にあたる。注目したいのは株価で、10日終値は1万3890円と前日比1.31%高だが、5日の1万5920円からは3営業日で12.75%下げている。日中値幅は20営業日平均で7.99%と当日203社で最大、売買代金は166.1億円と厚い。半導体関連が買われた10日に小幅高どまりで、20営業日では16.8%下げている。上げ相場に乗り切れていない位置での発表になる。

クレディセゾン(8253/その他金融業)3月期1Q
 前期2026年3月期の純利益は617億2800万円で、今期2027年3月期の予想は755億円を掲げている。この会社はすでにIFRSを適用しているので、東京海上のような基準の切り替えはない。1Qの純利益は2023年6月期151億7700万円、2024年6月期169億5000万円、2025年6月期165億9500万円、前1Q(2025年4〜6月)160億9600万円と、3年ほぼ横ばいで推移している。今期予想755億円は前期比22.3%増なので、この横ばいのペースから明確な加速が要る計画だ。10日終値は4648円で前日比1.82%安と、東京海上と同じく逆行安した。

H.U.グループホールディングス(4544/サービス業)3月期1Q
 臨床検査大手だ。前期2026年3月期は売上高2473億6200万円、営業利益47億8000万円、経常利益28億3400万円、純利益68億2300万円。経常利益28億3400万円より純利益68億2300万円のほうが大きい。特別利益で最終利益が膨らんだ形だ。今期計画は売上高2560億円、営業利益90億円で88.28%増、純利益50億円で26.72%減。営業益は倍近くに増える計画なのに、純利益は減る。さらに前1Q(2025年4〜6月)は営業利益8億7000万円に対し純損益は11億9700万円の赤字だった。1Qが赤字の会社なので、今期1Qが黒字化しているかどうかがまず見るところになる。10日終値は3536円で3営業日で6.15%高と、上げてきた地点での発表だ。

リゾートトラスト(4681/サービス業)3月期1Q
 会員制リゾートホテルの会社。前期2026年3月期は売上高2630億2000万円、営業利益291億6100万円、純利益209億1200万円。今期2027年3月期の計画は、売上高2550億円で3.05%減、営業利益310億円で6.31%増、純利益210億円で0.42%増。減収なのに増益という計画だ。売上が減る前提で利益を増やすということは、採算の改善か、売上構成の入れ替えを見込んでいることになる。前1Qの営業利益45億4800万円は今期計画310億円の14.7%にあたる。10日終値は1752円で前日比0.40%安。

センコーグループホールディングス(9069/陸運業)3月期1Q
 物流大手で、前期2026年3月期は売上高8996億2000万円、営業利益369億9600万円、純利益193億2000万円だった。今期2027年3月期の計画は売上高1兆200億円で13.38%増、営業利益430億円で16.23%増、純利益234億円で21.12%増。売上1兆円乗せを掲げた強気の計画である。前1Qの営業利益86億8900万円は今期計画430億円の20.2%にあたるので、今期も1Qで86億円を超えてくるかが目安になる。10日終値は2262円で3営業日で3.01%高。

【本日発表予定】

今日12日に発表するのは203社。市場別ではプライム48社、スタンダード100社、グロース55社である。上で取り上げた8社を除いた、プライムの主なところを決算期ごとに挙げておく。

■3月期 1Q(24社)

ホクト(1379/水産・農林業) / 紀文食品(2933/食料品) / SRAホールディングス(3817/情報・通信業) / アカツキ(3932/情報・通信業) / アイティフォー(4743/情報・通信業) / アジアパイルホールディングス(5288/ガラス・土石製品) / ARCHION(543A/輸送用機器) / トランヴィア(545A/情報・通信業) / ムニノバホールディングス(547A/その他金融業) / 弁護士ドットコム(6027/サービス業) / サトー(6287/機械) / トレックス・セミコンダクター(6616/電気機器) / コプロ・ホールディングス(7059/サービス業) / ライフネット生命保険(7157/保険業) / プレミアグループ(7199/その他金融業) / 伯東(7433/卸売業) / コロワイド(7616/小売業) / 長野計器(7715/精密機器) / 木曽路(8160/小売業) / 鴻池運輸(9025/陸運業) / サンウェルズ(9229/サービス業) / TREホールディングス(9247/サービス業) / グルメ杵屋(9850/小売業) / サガミホールディングス(9900/小売業)

■12月期 2Q(10社)

K&Oエナジーグループ(1663/鉱業) / ジェイエイシーリクルートメント(2124/サービス業) / NJS(2325/サービス業) / ソリトンシステムズ(3040/情報・通信業) / ブロードリーフ(3673/情報・通信業) / 電算システムホールディングス(4072/情報・通信業) / 四国化成ホールディングス(4099/化学) / ペプチドリーム(4587/医薬品) / オプテックスグループ(6914/電気機器) / 応用地質(9755/サービス業)

■9月期 3Q(3社)

LIFULL(2120/サービス業) / プラスアルファ・コンサルティング(4071/情報・通信業) / アトラエ(6194/サービス業)

■6月期 本決算(3社)

メディアスホールディングス(3154/卸売業) / デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916/情報・通信業) / システムサポートホールディングス(4396/情報・通信業)

このほかスタンダード・グロースの銘柄が155社ある。

今後の決算発表予定

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。
上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。
逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。
ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

明日13日はネクソン(3659)、トレンドマイクロ(4704)、三越伊勢丹ホールディングス(3099)、すかいらーくホールディングス(3197)、カネカ(4118)などが発表する。14日は電通グループ(4324)、荏原製作所(6361)、ラクス(3923)、日本電子(6951)、アルバック(6728)などが控えている。

冒頭に書いたとおり、この2日は薄い商いのなかに発表が集中する。持ち株がこのなかにあるなら、またぐかどうかを決められるのは今日と明日の2営業日だけだ。数字が良いか悪いかを当てにいくのではなく、発表を持ち越すこと自体が賭けになっていないかを考えたい。

損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

プライム平均株価は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した、当サイトの独自指標だ。時価総額でも株価水準でも重みをつけず、1銘柄を1票として数える。8月10日の対象は1556銘柄だった。

日経平均は株価平均型なので、株価の高い値がさ株の動きが指数に強く出る。TOPIXは時価総額加重なので、大型株や金融・内需の動きが効く。これに対してプライム平均株価は全銘柄を等しく1票として扱うため、「数のうえで上げた銘柄が多かったのか」を見るのに向いている。

10日はこの3つが大きく分かれた日だった。日経平均は+2.08%と急反発した一方、TOPIXは+0.63%、プライム平均株価は+0.45%にとどまっている。上げた銘柄は916で全体の58.9%、下げた銘柄も603あった。指数の上げ幅ほどには、個々の銘柄は上がっていない。

ただし、これは日経平均より優れた指標という意味ではない。売買代金の大きい値がさ株の動きは、それ自体が相場の重要な情報だ。プライム平均株価は、値がさ株の影響を受けない見方をするとどう見えるか、という補助線として置いている。

なお株価は分割調整後の値を使い、前営業日と当日の双方に終値がある銘柄のみを対象にしている。この指標は当社が独自に計算したものであり、取引所等が公表する指数ではない。

※本文中の決算数値は、各社が公表した決算短信(東京海上ホールディングス:2026年3月期決算短信〔日本基準〕および2026年3月期決算短信〔IFRS〕、TOPPANホールディングス・ラサ工業・日本マイクロニクス・クレディセゾン・H.U.グループホールディングス・リゾートトラスト・センコーグループホールディングス:各社の直近決算短信)にもとづく。株価・出来高・日中値幅・売買代金は、JPX公式のJ-Quants APIによる2026年8月10日終値時点の値。日経平均・TOPIXの終値と10日の市況は報道による。発表予定はJPX「決算発表予定会社一覧」による。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

※このサイトは「事業再構築補助金」を活用しています