大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
7月28日 本日発表の決算 34社
火曜は34社。月曜の12社から一段増える。ここから週末にかけて数が跳ねていくが、今日はまだ1社ずつ見られる規模だ。
値が動きやすい2社について、直近の短信から「どこを見るか」を具体的に置いておく。なお、いずれも本日発表の1Qはこれからで、下の数値は前期までの実績と会社計画である。当日の着地を予想するものではない。
☆【注目度S級】
キーエンス(6861/電気機器) 3月期 1Q プライム
見どころ:営業利益率52%という異例の高収益企業。前期(2025年3月期)は売上高1兆591億円で9.5%増、営業利益5,497億円で11.1%増と、初めて売上1兆円を超えた。ただしこの会社は通期の業績予想を出さない主義で、進捗率では測れない。1Qは前年同期比で、増収基調が続いているかを見極める。
1Qで見る数字:前1Qの売上・営業利益に対して、今1Qが伸びているか。とくに海外売上(前期は海外比率が過半)の動向を見たい。円高は逆風になりうる。
スイング目線:値がさ株で、1単元の値動きが大きい。数字そのものより、市場の期待値との差で振れる。またぐより、発表後の反応を見てからのほうが分がいい。撤退ラインは先に決めておく。
Point:これだけ利益率が高いと、少しの鈍化でも「ピークアウト」と読まれやすい。私が『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、良い数字が”織り込み済み”で出尽くしになる典型がこの手の銘柄だ。私なら、良い決算で下げたときの二段目を待つ。
※本日発表の1Qはまだ出ていない。上の数値は前期までの実績であり、当日の結果を予想するものではない。
◎【注目度A級】
SCREENホールディングス(7735/電気機器) 3月期 1Q プライム
見どころ:半導体製造装置。前期(2026年3月期)は売上高6,057億円で3.1%減、営業利益1,225億円で9.7%減の減収減益だった。今期(2027年3月期)は営業利益1,500億円・22.4%増への回復を掲げているおり、それができているかが見どころだ。
1Qで見る数字:会社の上期計画は売上3,170億円・営業利益560億円。通期に対して営業利益の37%を上期に置いている。1Qがその半分=営業利益280億円前後に乗るかが最初の目安になる。ここに届かないと、増益計画の現実味が問われる。
スイング目線:半導体製造装置はセクターで連れて動きやすい。同業の値動きとあわせて見ると方向がつかみやすい。単体の good/bad だけで判断すると足をすくわれる。
Point:減益から増益へ切り返す初回の四半期だ。私なら、計画の高さより「1Qで滑り出せたか」を先に確認する。滑り出しでつまずくと、その計画はそのまま重石に変わる。
【本日発表予定】
以下も本日発表。保有していれば、またぎの判断が必要になる。
プライムの主な銘柄
日東電工(6988/化学)3月期1Q ── 半導体・電子材料。値幅が出やすい。前年同期比と円高の影響を見る。
シマノ(7309/輸送用機器)12月期2Q ── 自転車部品。12月期の折り返し、通期進捗率。
日本取引所グループ(8697/その他金融業)3月期1Q ── 売買代金の水準が収益に直結。相場活況の反映度。
カプコン(9697/情報・通信業)3月期1Q ── ゲーム。新作・旧作の販売本数で数字が振れる。
大同特殊鋼(5471/鉄鋼)3月期1Q ── 特殊鋼。自動車・産業機械の需要動向。
松井証券(8628/証券)3月期1Q ── ネット証券。売買代金と信用収益。
コメリ(8218/小売業)3月期1Q ── ホームセンター。天候と客単価。
ヒューリック(3003/不動産業)12月期2Q ── 12月期の折り返し。
アマノ(6436/機械)3月期1Q ── 就業・駐車場システム。安定業態。
プレステージ・インターナショナル(4290/サービス業)3月期1Q ── ロードサービス等のBPO。会員数の動向。
綿半ホールディングス(3199/小売業)3月期1Q / システムリサーチ(3771/情報・通信業)3月期1Q / SMK(6798/電気機器)3月期1Q / 南都銀行(8367/銀行業)3月期1Q / 池田泉州ホールディングス(8714/銀行業)3月期1Q / エスコン(8892/不動産業)3月期1Q / 日本車輌製造(7102/輸送用機器)3月期1Q / 北陸電気工事(1930/建設業)3月期1Q / ユアテック(1934/建設業)3月期1Q / Genky DrugStores(9267/小売業)6月期本決算
スタンダード・グロースの銘柄(出来高が細い場合があり、売買のしやすさに注意)
マクアケ(4479/グロース)9月期3Q / リアルゲイト(5532/グロース)9月期3Q / 日本興業(5279/スタンダード)3月期1Q / テセック(6337/スタンダード)3月期1Q / イントラスト(7191/スタンダード)3月期1Q / ムラキ(7477/スタンダード)3月期1Q / PLANT(7646/スタンダード)9月期3Q / 大光銀行(8537/スタンダード)3月期1Q / 光世証券(8617/スタンダード)3月期1Q / 両毛システムズ(9691/スタンダード)3月期1Q / ディーエムエス(9782/スタンダード)3月期1Q
今後の決算予定 ── またぎ注意
決算書Watchでは、またぎを推奨していない。
上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。
今週はここから数が跳ねる。明日29日は55社、明後日30日は124社、31日は266社。持ち株の発表日は、今日か明日のうちに確認しておきたい。
■7月29日(水) 55社
小松製作所(6301)機械/日本電気(6701)電気機器/マキタ(6586)機械/ソシオネクスト(6526)電気機器/東京エレクトロン デバイス(2760)卸売業/日本酸素ホールディングス(4091)化学/エス・エム・エス(2175)サービス業/日本ゼオン(4205)化学
半導体・機械が集中する日。セクターで連れて動きやすい。
■7月30日(木) 124社
武田薬品工業(4502)医薬品/塩野義製薬(4507)医薬品/日本たばこ産業(2914)食料品/野村総合研究所(4307)情報・通信業/清水建設(1803)建設業/カルビー(2229)食料品
ここから数が跳ねる。1社ずつ見るのが難しくなる日だ。
■7月31日(金) 266社
キオクシアホールディングス(285A)電気機器/ZOZO(3092)小売業/大東建託(1878)建設業/山崎製パン(2212)食料品/双日(2768)卸売業/ヤクルト本社(2267)食料品
今週の山場。266社が一斉に出る。この日をまたぐ判断は、今日か明日のうちに決めておきたい。
またがずに降りても、チャンスが消えるわけではない。良い内容で上がり始めたところに、出来高を確認してから乗り直せばいい。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。急ぐ必要はない。
※本文中の決算数値は、各社が公表した決算短信(キーエンス:2025年3月期決算短信、SCREENホールディングス:2026年3月期決算短信)にもとづく。本日発表の第1四半期決算の内容ではない。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
記載内容は将来の株価や利益を保証するものではありません。
株式の売買はご自身の判断と責任において行ってください。
コマンドY/スイングトレーダー
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