一級建築士、宅地建物取引士。
多くの大工棟梁を育てた工務店の三代目として育つ。家業をベースにした「地場工務店を経営する一級建築士事務所」として多様な暮らしに寄り添った家づくりを実現。「住まう人のやりたいをかたちに」を経営理念とし、家の設計から新築やリフォームの建築工事までをワンストップに取り組む家づくりに詳しい専門家。
103)延べ床面積［のべゆかめんせき］
建物（家）の各階の床面積の合計。
104)地下室［ちかしつ］
その室の天井が地盤面からの高さ１ｍ以下にある室のこと。この「地下室」を家の一部として使う場合、その室の床面積の３分の１まで「延べ床面積」に加える必要がない。したがって、限られた広さの「敷地」の有効利用ができる。
105)自動車車庫［じどうしゃしゃこ］
文字通り自動車を停める「車庫」。地階にしても地上にしても、建物の全体の床面積の５分の１まで「延べ床面積」に加える必要がない。
106)建築面積［けんちくめんせき］
建物（家）を真上から見下ろしたときの面積（水平投影面積）。
107)建物の高さ［たてもののたかさ］
建物（家）の一番高いところを「最高の高さ」。屋根の垂木を支える桁の一番高いところを「最高の軒高」といい、この２つの高さが制限されている。用途地域ごとに高さ制限が決められていて、気ままに建物（家）の高さが決められない。
108)建物の高さ制限［けんちくのたかさせいげん］
様々な高さの制限があって、建物（家）の屋根のかたちや全体のデザインに影響する場合がある。高さの制限には、『用途地域』別に、①建物の絶対高さという建物の「最高の高さ」の制限。②斜線制限といわれ、道路からの制限、隣地からの制限、そして北側からの制限という３種類の高さの制限がある。
109)外壁の後退距離［がいへきのこうたいきょり］
もっとも制限が厳しい『用途地域』では自分の敷地の境界から建物を離す距離が決められている。このため、建物（家）の位置や広さが制限されることになり、自分の敷地でも自由に家を建てることができなくなる。
110)日影の制限［ひかげのせいげん］
「用途地域」によっては、建物（家）が一定の高さを超えた場合、制限を受けることになる。
111)防火制限［ぼうかせいげん］
俗に「法二十二条地域」と呼ばれる防火指定地域。ここでは建物（家）の屋根と軒天と外壁を仕上げる材料を自由に選ぶことができない。
112)内装制限［ないそうせいげん］
建物（家）の内部で火を使う「火気使用室」（そのほとんどは台所）は壁と天井を仕上げる材料が制限され、可燃物である木材では仕上げることは許されない。ただし、「クッキングヒーター」の場合は制限がなくなる。
113)採光制限［さいこうせいげん］
窓から採り入れる光の量（ガラスの面積で計る）が制限されている。「敷地」のなかの建物（家）の位置（「配置」）によっては窓が付いていてもその窓が無いものとみなされる場合があるので注意が必要。
114)排煙制限［はいえんせいげん］
建物（家）の床面積によって（２００㎡を超える場合）は、窓を開けて煙を自然に排出するのに必要な面積が決められている。これは建物（家）のなかで火災がおこったときを想定している。
115)建設リサイクル法［けんちくりさいくるほう］
建物（家）の「新築・増築」「解体」「修繕・模様替え」に際し、特定の建設資材の「分別解体・再資源化」を目的とした法律。平成14年5月30日に施行された。一定規模以上の建物（家）を解体する時、コンクリートと木材、ガラスなどを現場で分別することが義務となっている。したがって、屋根材や内装材を手作業で取外しながら、解体工事を進める必要がある。
