ワークマンとゼンリン 可能性はここで見極める
AI・半導体銘柄と違うところで注目しているのがワークマン(7564)だ。
11月10日の中間決算が前年度期比20%以上アップ。決算がよかったのに11日売られていた。
しかし、よくよく調べていくと、信用残の過熱感はなく、PERやPBRを見たときの割安感はなかったのものの、決算がいいのにその日のPTS、また、翌日の寄付きに売られていることをみてぶっこんだ。
今のところ一本調子で上がっている。

こうした見極めのポイントになるのが、アナリストレポートが出す予想数字で、この予想数字よりも会社が強気の予想を出していることがある。
また、同社が新たなビジネス領域として「WORKMAN Plus」がかたちになってきており、通期見通しも過去最高業績の予想を出している。
しかも、現在の7000円前後の株価は、コロナ禍水準と大して変わらない位置であることからも、11000円ぐらいにいってもいいじゃないかと期待している。
もう1つはゼンリン(9474)。
これもまだまだコロナ水準の株価。PER1倍、ROEは6%と悪くない。加えて、直近決算で黒転を発表である。
魅力的に感じたのは、ワークマン同様アナリストレポートよりも会社が強気の見通しを出していることだ。いうなれば、コンセンサスを出す側が見くびっているように思える。
ゼンリンは日本の地図業界では圧倒的に強い会社で、株主にはトヨタ、NTTといった企業の名前が並んでいる。

同社は2018年にGoogle(アルファベット)から提携を切られ、株価の低迷が続いてきた。
地図ビジネスはGoogleが人工衛星を飛ばして地球まるごとやるようなビジネスで、そんなビジネスをいくら地図のトップメーカーといえども小さな会社がどうやるのか、トヨタや、ドコモに買ってもらえるんじゃないかと宝くじを買うような感覚で持っている。
揺らぐオープンAI一強、上げ相場はまだ続く
今の株式相場はAI・半導体に引っ張れてきているが、しっかり見ておきたいのは金利。アメリカはひとまず金利を引き下げると思う。
この金利引き下げはAI相場を長引かせる可能性は大いにある。
AIには巨額な投資マネーが入っているが、その利払いだけでも大変なもの。それだけに利下げのインパクトは半端ない。
AIの分野ではGoogleのAi「Gemini」がすごくよくなっており、オープンAI一強ではなくなりつつある。
仮にAIバブルが弾けた場合であってもGoogleには広告というマネタイズモデルがあるが、オープンAIにはない。そこにフルベットしているソフトバンクグループはどうなるだろうかという点も注目だ。
これに加えて、相場全体としてアメリカでQT(量的引き締め)の終了、FRBの利下げ観測、クリスマスラリーが重なる時期であり、目先は上を見てよいと考える。日本でも植田和男総裁・日銀総裁が記者会見で利上げに含みを持たせた発言をしており、日本の利上げの織り込みが相場にどのような影響を与えるかという問題はあるが、利上げしたところで緩和的環境に変化はないわけで、下げても一時的だと考えている。
※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






