イライラ、不安、疲れているのに眠れない…不眠に効く漢方と生活習慣の整え方

不眠の原因はストレス、自律神経の乱れや加齢による体質変化などさまざま。それぞれの原因に合わせた漢方の選び方、不眠を解消するための生活習慣の改善法。

斉藤明美2025/07/07

不眠症を改善する生活習慣の整え方

1)規則正しい生活と食習慣
平日、週末共に起床時間はなるべく同じ時間を心がける。
食事は原則として1日3回朝昼夕に規則正しく、栄養バランスを意識して摂取する。

2)適度な運動
運動は自律神経の働きを整え、ストレスを解消するはたらきがあり、質の良い睡眠を得られることが知られています。無理なく、継続できる運動習慣を取り入れましょう。

3)ぬるめのお湯で湯船につかる入浴
 入浴は就寝前2時間ほど前が理想的といわれています。38~40°くらいのぬるめのお湯に25~30分程度つかることで入眠効果が得られやすくなるといわれています。

4)就寝前の喫煙やカフェインは避ける
 喫煙やカフェインは睡眠を妨げる原因になるので就寝前3~4時間前からは控えましょう。

5)寝る前にスマホやパソコンを見ない
 テレビ、スマホ、パソコンは脳を刺激し眠気が起こりづらくなるので、寝る1時間前にはスイッチオフを心がけましょう。

次回は「冷え」についての漢方薬を紹介致します。

『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』斉藤明美 著

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この記事を書いた人

斉藤明美

斉藤明美薬剤師・医学博士

北里大学薬学部卒業後、大学病院、企業診療所、透析施設で薬剤師として勤務。その後、製薬会社で企画販売に従事し、体調を崩した時に漢方薬に出会い、漢方を学びはじめる。日本漢方協会漢方講座を経て、田畑隆一郎先生の無門塾入門、愛全診療所 蓮村幸兌先生(漢方専門医)の漢方外来にて研修。現在は「より健やかに、更に美しく」を目指して患者さんの漢方相談、わかりやすい漢方の啓蒙活動に取り組んでいる。著書に『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』(ごきげんビジネス出版)がある。

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