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キヤノンら12社が決算発表、進捗15.7%の遅れをどう戻すか|決算ウォッチ

7月27日(月)の決算発表は12社。数は少ないが、キヤノン(7751)の2Qが入っている。前1Qは営業利益が26.1%減、通期計画に対する進捗率は15.7%。四半期の目安25%に届いていない。ここをどう埋めるかがポイントになりそうだ。

コマンドY2026/07/27

キヤノンら12社が決算発表、進捗15.7%の遅れをどう戻すか|決算ウォッチ
  • キヤノン(7751)は前1Q営業益26.1%減、通期進捗15.7%の遅れをどう戻すか
  • マクニカHD(3132)は今期営業益24%増の計画。1Qの進捗が試される
  • 28日から34→55→124→266社。またぐか降りるかを決めるの判断を

7月27日 本日発表の決算 12社

月曜の12社は、決算シーズンとしては静かな部類だ。ただ、静かな日ほど1社あたりに目が集まる。大型株が単独で出てくる日は、値が素直に動くことがある。
注目の2社について、直近の短信から「どこを見るか」を具体的に置いておく。

◎【注目度A級】

キヤノン(7751/電気機器) 12月期 2Q プライム

 見どころ:前1Q(1〜3月)は売上高1兆936億円で3.3%増と伸びたが、営業利益は713億円で26.1%減。増収なのに利益が落ちている。通期計画は売上4兆7,650億円(3.0%増)、営業利益4,560億円(0.1%増)で、1Q時点の進捗率は15.7%。四半期の目安25%に対して、明らかに出遅れている。

2Qで見る数字:上期の営業利益が通期計画4,560億円に対して何%まで戻ったか。ここが40%台に乗っていれば下期での挽回に現実味が出るが、30%台前半にとどまれば計画の下方修正が意識されやすい。

スイング目線:この規模の銘柄は、数字そのものより通期計画をどう触るかで動く。またぐより、発表後の反応を見てからのほうが分がいい。出来高を伴って上がり始めるかを確認したい。

Point:売上は伸びて利益は落ちる。私が『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、これは「どこかに無理がある」形だ。理由がコストなのか、構成なのか。私はそこを説明できるかどうかを見る。

マクニカホールディングス(3132/卸売業) 3月期 1Q プライム

 見どころ:半導体商社。前期(2026年3月期)は売上高1兆2,141億円で17.4%増と大きく伸びた一方、営業利益は419億円で5.8%増にとどまった。売上の伸びほど利益が付いてきていない。

2Qで見る数字:今期(2027年3月期)の会社計画は売上高1兆3,000億円(7.1%増)に対し、営業利益520億円で24.0%増。利益を売上の3倍以上のペースで伸ばす計画だ。1Qの営業利益が計画520億円に対してどれだけ積めたか——単純計算の四半期目安は130億円になる。

スイング目線:半導体関連は決算後の値幅が出やすい業種。ただしセクターごと連れて動くことがあるので、単体の good/bad だけで判断すると足をすくわれる。

Point:計画のハードルは会社が自分で上げた。私なら、1Qでつまずいたときにその高さがそのまま重石になる点を警戒する。

【本日発表予定】

以下の10社も本日発表。スイング的な妙味は限定的とみるが、保有していればまたぎの判断が必要になる。

シンプレクス・ホールディングス(4373/情報・通信業) 3月期 1Q プライム
金融機関向けシステム。1Qの前年同期比と、通期計画に対する進捗率を確認したい。

東邦瓦斯(9533/電気・ガス業) 3月期 1Q プライム
都市ガス。エネルギー価格と気温の影響を受けやすく、1Qは季節要因が出る。前年同期との比較で見る。

コニシ(4956/化学) 3月期 1Q プライム
接着剤大手。原材料コストが利益にどう出ているか。売上が伸びていても利益が減っていれば、そこには理由がある。

横河ブリッジホールディングス(5911/金属製品) 3月期 1Q プライム
橋梁。工事の進捗で計上が偏りやすく、1Q単独の数字は振れる。前年同期比で見ておきたい。

SBIグローバルアセットマネジメント(4765/サービス業) 3月期 1Q プライム
資産運用。市況の影響を受ける業態なので、前年同期比の方向を確認する。

神奈川中央交通(9081/陸運業) 3月期 1Q プライム
バス事業。人件費と燃料費が利益を圧迫していないか、そこが見どころになる。

美樹工業(1718/建設業) 12月期 2Q スタンダード
12月期の折り返し。通期計画に対する進捗率を確認する。

イマジニア(4644/情報・通信業) 3月期 1Q スタンダード
ゲーム。タイトルの投入時期で数字が大きく振れる業態。1Q単独では判断しづらい。

SANEI(6230/機械) 3月期 1Q スタンダード
水栓金具。住宅関連の需要動向を映す。前年同期比で見る。

フジオーゼックス(7299/輸送用機器) 3月期 1Q スタンダード
エンジンバルブ。自動車生産の動向に連動しやすい。

なお、スタンダード市場の銘柄は出来高が細いことがある。売りたいときに売れるか——スイングでは、そこが値動きの魅力より先に来る。

今後の決算予定 ── またぎ注意

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。
上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。
今週は月曜こそ12社だが、水曜以降は50社、100社、200社超と増えていく。持ち株の発表日は、今日のうちに確認しておきたい。

■7月28日(火) 34社
キーエンス(6861)電気機器/日東電工(6988)化学/SCREENホールディングス(7735)電気機器/シマノ(7309)輸送用機器/日本取引所グループ(8697)その他金融業/ヒューリック(3003)不動産業/さくらインターネット(3778)情報・通信業/大同特殊鋼(5471)鉄鋼/松井証券(8628)証券
高値圏にある値がさ株が並ぶ。値幅が出やすいぶん、またいだときの振れも大きい。

■7月29日(水) 55社
小松製作所(6301)機械/日本電気(6701)電気機器/マキタ(6586)機械/ソシオネクスト(6526)電気機器/東京エレクトロン デバイス(2760)卸売業/MARUWA(5344)ガラス・土石製品/エス・エム・エス(2175)サービス業/日本酸素ホールディングス(4091)化学
半導体・機械が集中する日。セクターで連れて動きやすい。

■7月30日(木) 124社
武田薬品工業(4502)医薬品/塩野義製薬(4507)医薬品/日本たばこ産業(2914)食料品/野村総合研究所(4307)情報・通信業/清水建設(1803)建設業/カルビー(2229)食料品/日本M&Aセンターホールディングス(2127)サービス業/野村不動産ホールディングス(3231)不動産業
ここから数が跳ねる。1社ずつ見るのが難しくなる日だ。

■7月31日(金) 266社
キオクシアホールディングス(285A)電気機器/ZOZO(3092)小売業/大東建託(1878)建設業/山崎製パン(2212)食料品/双日(2768)卸売業/ヤクルト本社(2267)食料品/インフォマート(2492)情報・通信業/デジタルアーツ(2326)情報・通信業
今週の山場。266社が一斉に出る。この日をまたぐ判断は、今日か明日のうちに決めておきたい。

またがずに降りても、チャンスが消えるわけではない。良い内容で上がり始めたところに、出来高を確認してから乗り直せばいい。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。急ぐ必要はない。

※本文中の決算数値は、各社が公表した決算短信(キヤノン:2026年12月期第1四半期決算短信、マクニカホールディングス:2026年3月期決算短信)にもとづく。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
記載内容は将来の株価や利益を保証するものではありません。
株式の売買はご自身の判断と責任において行ってください。

コマンドY/スイングトレーダー
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この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

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