大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々のチャートと格闘している。
売るに売れない買うに買えない日経平均
12月11日の東京市場は、波乱相場になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が大方の予想通り金利を0.25%引き下げ、フェデラルファンド金利誘導目標を3.50~3.75%に決定したことは織り込み済みだったが、NY市場が閉まった後にオラクルが発表した第2四半期決算が市場予想に届かず、時間外で13%下落。
これを受けて始まった11日の東京市場で、同社と関係の深いソフトバンクグループ(9984)が大幅下落というわけ。FOMC通過後でほっと一息かと思いきや、そうはいかなかった。
これで日経平均は売るに売れず、買おうにも買えない持ち合いが続き、頭を押さえられてフン詰まり状態。結果、気づけば5日連続の下げ。
後場が始まるとドンと下に跳ね落ちて日経平均が5万円の大台を割り込んだものの、なんとか5万円台を回復し、前日比-453.98安の5万148円82銭で引けた。この調子だとメジャーSQ(先物決済日)が控えるなか、市場は様子見な感じで推移しそうな雰囲気も漂う。
ともあれ、11日はなんとか5万円のサポートラインギリギリで粘っているようにも見えるが、12日は安値(4万9926円)を割って終わるということになれば、年末に向けて厳しい展開になるかもしれない。
加えて、投資家を悩ませているものの1つがグロース指数だ。日本国債10年物金利が一旦ピークアウトしたように見えたにもかかわらず、底が見えず探る展開が続いている。いまのところ恐怖指数は、日米ともに株価は安定しているのに、東証グロース市場だけは投資家がビビりまくっている感がある。
反発が期待できる任天堂をTOWA
そんな不安定な相場のなか、気になる銘柄を2つあげておこう。
まずは任天堂(7974)。
11日は下げはしたものの、しっかりとした上げ基調で終わる。月足でみると2024年8月、11月、25年4月の安値で結んだサポートラインの近辺に11日の終値があることから反発が見込める。
ただ日足では200日移動平均を割ってしまっており、売り圧力もかなり強そうだ。もとの水準まで値を戻すにはある程度時間がかかるかもしれない。適当なところで利確したい。仮に11日の安値(1万1000円)を割ってしまった場合はさらに下落が加速する可能性があるので、この場合はすみやかに撤退したい。

TOWA(6315)。
こちらも月足で確認すると2025年の4月、9月の安値を結んだサポートラインの延長線上にいまの株価があるので反発を期待したいところ。
目標株価は高値を結んだトレンドラインを上限に2700円前後。ただ、株価の頭付近で移動平均線が折り重なり、抜けにくい形になっており、株価上昇がもたつく時間も多いかもしれない。ロスカットは10月23日安値の1972円よりやや下近辺を想定。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。








