大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
この記事でわかること
・今日2日の決算発表は9社 プライムは3社
・今日の相場観 日経平均は2203円高、それでも値上がりは48.4%
・相場が急騰した日の、決算との向き合い方
・答え合わせ 平和堂は2Q単独20.4%減益、スター・マイカは寄りで8.6%安
・今週と来週の決算発表予定
今日2日の決算発表は9社 プライムは3社
今日2日に決算発表を行う予定は9社で、プライムは3社。ハイデイ日高(7611)と象印マホービン(7965)は、どちらも計画を上回るペースで走りながら、会社が計画を動かしていない。
☆【注目度S級】ハイデイ日高(7611/小売業)2027年2月期2Q プライム
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 前期実績(2026年2月期) | 売上高622億5200万円(11.9%増)、営業利益65億8400万円(19.4%増) |
| 今期計画(2027年2月期) | 売上高670億円(7.6%増)、営業利益68億円(3.3%増) |
| 上期計画 | 売上高333億円(8.3%増)、営業利益37億9000万円(3.5%増) |
| 1Q実績 | 売上高169億9400万円(11.4%増)、営業利益21億1400万円(13.0%増) |
| 前年上期の営業利益 | 36億6300万円(うち1Q 18億7100万円、2Q 17億9200万円) |
| 上期の月次(3〜8月) | 全店売上高108.1%/既存店売上高105.1% |
| 1日終値 | 2931円(前日比+1.21%)/出来高13万5600株 |
中華食堂「日高屋」を首都圏で展開する。
見どころ:1Qで上期計画の55.8%に達し、月次の全店売上高も上期で108.1%と計画に沿う。計画を引き上げるかが焦点になる。
2Qで見る数字:上期計画に届くには2Q単独で16億7600万円あればよく、前年2Qの17億9200万円から6.5%減っても届く。前年は1Qで上期の51.1%を稼いでいた。
スイング目線:1日終値は2931円で前日比+1.21%、3営業日前から+2.05%、1か月では-2.2%。20営業日の日中値幅は平均1.94%、1日の売買代金は約3億9600万円。前年の2Qと今期の1Qはともに15時の開示で、同じ時間帯なら引けまでの30分で最初の反応が出る。
Point:計画を上回って走る会社は、修正が出なければ据え置きそのものが材料になることもある。私はまず修正の有無を見る。
◎【注目度A級】象印マホービン(7965/電気機器)2026年11月期3Q プライム
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 前期実績(2025年11月期) | 売上高911億5100万円(4.5%増)、営業利益74億3600万円(24.9%増) |
| 今期計画(2026年11月期) | 売上高925億円(1.5%増)、営業利益66億円(11.2%減) |
| 上期実績 | 売上高512億1000万円(2.2%増)、営業利益52億1200万円(7.0%増) |
| 前年の3Q単独/4Q単独の営業利益 | 6億9000万円/18億7600万円 |
| 前提為替 | 1ドル145円 → 155円(上期の決算で変更) |
| 1日終値 | 1437円(前日比-0.62%)/出来高15万1400株 |
炊飯ジャーなどの調理家電を手がける。
見どころ:上期で通期計画の79.0%に達したが、原材料高と円安によるコスト増を理由に据え置いた。下期の計画は13億8800万円と前年下期25億6600万円の約半分だ。
3Qで見る数字:3Q単独が前年並みの6億9000万円なら、累計は通期計画の89.4%になる。前提為替155円に対し、1日のドル・円は158円45銭まで円安に振れた。
スイング目線:1日終値は1437円で前日比-0.62%、3営業日前から-1.64%、1か月では-2.8%。日中値幅は平均1.25%、売買代金は約2億1700万円と細い。前年の3Qは15時30分の開示で、同じ時間帯なら答えは週明け5日に出る。
Point:上振れても据え置いた理由はコストの見方にある。私はそこが変わるかを読む。
★【要注意D級】エクスモーション(4394/情報・通信業)2026年11月期3Q グロース
S級・A級は誰もが見る。ここでは、その陰に隠れていて、しかも値が大きく動きやすい一社を挙げておく。注目度ではなく、値動きの荒さで見るべき銘柄という意味だ。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 前期実績(2025年11月期) | 売上高13億8600万円(7.9%増)、営業利益1億8900万円(22.1%増) |
| 今期計画(2026年11月期) | 売上高14億5100万円(4.7%増)、営業利益2億400万円(7.7%増) |
| 上期実績 | 売上高7億600万円(4.6%増)、営業利益9700万円(30.2%増) |
| 前年3Q累計 | 売上高10億2600万円、営業利益1億3200万円 |
| 1日終値 | 827円(前日比+7.54%)/出来高18万6100株 |
組込みソフトウェア開発のコンサルティングを手がける。
見どころ:上期は営業利益が30.2%増えたが、通期計画に対する進捗は5割に届いていない。下期の計画が控えめかどうかが確認点だ。
3Qで見る数字:前年は3Q累計で営業利益1億3200万円と、通期実績のほぼ7割を稼いでいた。
スイング目線:1日終値は827円で前日比+7.54%、3営業日前から+14.38%、1か月では+23.1%。20営業日の日中値幅は平均7.16%で9社の中で最も大きいが、売買代金は約1億4900万円と細い。前年の3Qは15時30分の開示だった。
Point:見ている人が少ないぶん、数字が出た瞬間に評価が変わる余地が残る。要注意と付けたのは、動くということは逆にも同じだけ動くからだ。
【本日発表予定】
瑞光(6279/機械)2月期2Q プライム
衛生用品の製造機械を手がける。1Qは2億2500万円の営業赤字で、通期は17億8000万円の営業黒字を計画する。
ほかにケイティケイ(3035)、ミタチ産業(3321)、オプトエレクトロニクス(6664)、和田興産(8931)、北恵(9872)が発表する。
今日の相場観 日経平均は2203円高、それでも値上がりは48.4%
| 指標 | 10月1日 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 6万8956円72銭 | 2203円高(+3.30%) |
| TOPIX | 4131.98 | 23.33pt高(+0.57%) |
| プライム平均株価 | ― | +0.20%(中央値0.00%) |
| 上げた銘柄/下げた銘柄 | 750/747 | 48.4%/48.2% |
| プライム売買代金 | 約8兆7228億円 | ― |
※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。
1日の日経平均は2203円高の6万8956円72銭と大幅に続伸した。米国の利上げ観測が後退し、米マイクロン・テクノロジーの好決算も重なって半導体株が買われた。
日経平均の+3.30%に対し、プライム平均株価は+0.20%にとどまる。 アドバンテストなど4銘柄で約1481円を押し上げ、銀行・保険など22業種は下げた。指数は急騰したが、多くの銘柄にとっては横ばいの一日だった。
相場が急騰した日の、決算との向き合い方
上げの理由が「相場」なのか「その会社」なのかを分ける
上の3社は、1日の上げを主導した半導体とは顔ぶれが違う。ハイデイ日高は+1.21%、象印は-0.62%だった。エクスモーションの+7.54%は日経平均を上回り、出来高は前日の3.7倍に膨らんだが、会社からの開示は出ていない。
急騰の翌日に決算をまたぐのは、平時より分が悪い
変数が2つに増えるからだ。決算の中身に加えて、相場の上げが続くかという不確実性が上に乗る。今日2日は金曜で、引け後の決算発表をまたげば土日もはさむ。
上がったから買う、は理由になっていない
上げが一部の値がさ株に偏った日はなおさら、上がり始めを出来高で確かめてから乗ればいい。
持っている場合は、撤退ラインを先に決める
含み益があると、判断が「もっと上がってほしい」という願望に寄る。降りる値段は上げている今のうちに決めておく。
なお、上の3社の分析は前期までの実績と会社計画にもとづくものだ。1日の急騰を織り込んだ株価水準の評価ではないし、当日の着地を予想するものでもない。
答え合わせ 平和堂は2Q単独20.4%減益、スター・マイカは寄りで8.6%安
| 銘柄 | 開示 | 中身 | 株価・答え |
|---|---|---|---|
| 平和堂(8276) | 1日13時30分 | 上期営業利益56億6500万円(17.1%減)、上期計画の82.1%。通期据え置き | 1日2564円(-0.85%)、出来高は前日の2.7倍 |
| スター・マイカHD(2975) | 9月30日15時30分 | 3Qで純利益が通期計画超え。通期据え置き | 1日1332円(-4.65%)、出来高は前日の3.1倍 |
| アンドエスティHD(2685) | 9月30日15時30分 | 上期営業利益34.6%増。通期据え置き | 1日3040円(-1.62%) |
| 西松屋チェーン(7545) | 1日15時30分 | 上期営業利益70億3200万円(3.7%減)、上期計画の94.3%。通期据え置き | 答えは今日2日 |
| クスリのアオキHD(3549) | 1日15時30分 | 1Q営業利益84億2400万円(16.0%増)、上期計画の54.3% | 答えは今日2日 |
| ナガイレーベン(7447) | 1日15時30分 | 前期営業利益36億2500万円(1.2%増)、計画の90.1%。今期は0.7%減益の計画 | 答えは今日2日 |
平和堂は上期計画に届くのに2Qで前年比11.3%増が要ったが、2Q単独の営業利益は30億9400万円と20.4%減った。
スター・マイカは寄り付きで前日比8.6%安の1277円を付け、終値は1332円まで戻した。純利益が計画を超えても、据え置きは寄り付きで売られた。
西松屋は2Q単独の営業利益が17億1100万円で、必要だった21億3900万円に届かず、同時に上限3億円の自社株買いを発表した。
今週と来週の決算発表予定
| 日付 | 社数 | 主な銘柄 |
|---|---|---|
| 10月2日(金) | 9社 | ハイデイ日高(7611/小売業・プライム) 2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム) 11月期3Q ほか |
| 10月5日(月) | 13社 | ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか |
| 10月6日(火) | 9社 | サンエー(2659/小売業・プライム)2月期2Q/サカタのタネ(1377/水産・農林業・プライム)5月期1Q ほか |
| 10月7日(水) | 9社 | エービーシー・マート(2670/小売業・プライム)2月期2Q/ツルハホールディングス(3391/小売業・プライム)2月期2Q ほか |
| 10月8日(木) | 28社 | ファーストリテイリング(9983/小売業・プライム)8月期本決算/セブン&アイ・ホールディングス(3382/小売業・プライム)2月期2Q ほか |
| 10月9日(金) | 62社 | 安川電機(6506/電気機器・プライム)2月期2Q/ビックカメラ(3048/小売業・プライム)8月期本決算 ほか |
決算書Watchでは、またぎを推奨していない。
上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。
逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。
ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。
来週は9日に62社、連休明けの15日には125社まで増える。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。
「プライム平均株価」について
「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。1日の対象は1551銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。
※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






