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西松屋チェーン 通期26.1%増益の計画、支えは前年の1.9倍を置く下期|決算ウォッチ

30日の日経平均は1272円45銭高の6万6753円72銭と3日ぶりに反発した。今日1日の決算発表は6社。西松屋チェーン(7545)は1Qで上期計画の71.3%に達し、平和堂(8276)は37.3%にとどまる。要注意D級はクスリのアオキHD(3549)だ。

コマンドY2026/10/01

西松屋チェーン 通期26.1%増益の計画、支えは前年の1.9倍を置く下期|決算ウォッチ
  • 西松屋の1Q営業利益は上期計画の71.3%。通期の増益計画は下期に前年の1.9倍を置く
  • 平和堂の1Q営業利益は12.7%減で上期計画の37.3%。2Qは前年比11.3%増が要る
  • 要注意D級はクスリのアオキHD(3549)。日中値幅2.73%、1か月で12.2%下げた

この記事でわかること
・今日1日の決算発表は6社 プライムは3社
・今日の相場観 日経平均は1272円高と3日ぶりに反発、全業種が上げた
・答え合わせ DCMは通期据え置きで-2.97%、アンドエスティHDとスター・マイカは今日
・今週と来週の決算発表予定

今日1日の決算発表は6社 プライムは3社

今日1日に決算発表を行う予定は6社で、プライムは3社。西松屋チェーン(7545)と平和堂(8276)はともに2月期の2Qで、1Qの進捗は上期計画の71.3%と37.3%と差がついている。

☆【注目度S級】西松屋チェーン(7545/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目 数字
前期実績(2026年2月期) 売上高1933億6500万円、営業利益99億4100万円
前期の修正(2025年12月29日) 通期の営業利益予想を136億円から93億円へ引き下げ
今期計画(2027年2月期) 売上高2050億円(6.0%増)、営業利益125億4000万円(26.1%増)
上期計画 売上高1029億3400万円(6.1%増)、営業利益74億6000万円(2.1%増)
1Q実績 売上高545億5400万円、営業利益53億2100万円
前年上期の営業利益 73億500万円
配当 前期32円 → 今期32円(予想)
30日終値 1961円(前日比+0.62%)/出来高24万2100株

ベビー・子供用品の専門店チェーンだ。前期の中間期から連結に移り、1Qの前年同期比は短信に載っていない。

見どころ:前期は秋冬物衣料が売れ残り、値下げ処分で12月に通期の営業利益予想を3割強引き下げた。今期は当初価格で売る比率を高めて売上総利益率を戻す計画だ。

2Qで見る数字:1Qの営業利益は上期計画74億6000万円の71.3%に達し、2Q単独で21億3900万円を上積みすれば上期計画に届く。目を向けたいのは下期で、計画は50億8000万円と前年下期の26億3600万円の1.9倍を置いている。 前期につまずいた秋冬物の季節にあたり、通期を据え置くかが焦点になる。

スイング目線:30日終値は1961円で前日比+0.62%、3営業日前から-0.91%、1か月では-2.7%。20営業日の日中値幅は平均1.35%、30日の売買代金は約4億7300万円。前年の2Qは15時30分の開示で、同じ時間帯なら答えが出るのは明日2日だ。

Point:下期の1.9倍を市場がどこまで信じるかは別の話だ。『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、決算はまたがず、反応を見てから上がり始めるのを待てばいい。

◎【注目度A級】平和堂(8276/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目 数字
前期実績(2026年2月期) 営業収益4560億1000万円(2.5%増)、営業利益133億1300万円(0.4%減)
今期計画(2027年2月期) 営業収益4780億円(4.8%増)、営業利益143億円(7.4%増)
上期計画 営業収益2340億円(4.7%増)、営業利益69億円(1.0%増)
1Q実績 営業収益1121億9900万円(3.4%増)、営業利益25億7100万円(12.7%減)
前年上期の営業利益 68億3300万円(うち1Q 29億4400万円、2Q 38億8900万円)
配当 前期66円 → 今期66円(予想)
30日終値 2586円(前日比-0.65%)/出来高12万3000株

滋賀県を地盤とする総合スーパーだ。

見どころ:1Qは中核の平和堂単体で営業収益が5.2%増えたが、粗利益率が下がって営業利益は17.6%減った。2Qで粗利益率が戻るかが第一の確認点になる。

2Qで見る数字:1Qの営業利益は上期計画69億円の37.3%にとどまる。上期計画に届くには2Q単独で43億2900万円が要り、前年2Qの38億8900万円から11.3%増やす必要がある。前年は1Qで上期の43.1%を稼いでいた。

スイング目線:30日終値は2586円で前日比-0.65%、3営業日前から-3.65%、1か月では-3.8%。20営業日の日中値幅は平均1.41%、30日の売買代金は約3億1800万円と細い。前年の2Qは13時30分、今期の1Qは15時30分の開示で、場中に数字が出れば答えは今日のうちに出る。

Point:売上が伸びて利益が減った会社を、私はまず粗利益率から見る。

★【要注意D級】クスリのアオキホールディングス(3549/小売業)2027年5月期1Q スタンダード

S級・A級は誰もが見る。ここでは、その陰に隠れていて、しかも値が大きく動きやすい一社を挙げておく。注目度ではなく、値動きの荒さで見るべき銘柄という意味だ。

項目 数字
前期実績(2026年5月期) 売上高5668億6500万円(13.0%増)、営業利益270億9600万円(1.9%増)
今期計画(2027年5月期) 売上高6400億円(12.9%増)、営業利益320億円(18.1%増)
上期計画 営業利益155億円(14.9%増)
前年1Q 売上高1397億3500万円(16.1%増)、営業利益72億6300万円(1.0%減)
1Qの月次(6〜8月度) 全店売上高107.3%・109.6%・110.7%/既存店売上高97.5%・100.3%・100.7%
30日終値 3685円(前日比-1.26%)/出来高37万9400株

北信越を中心に「フード&ドラッグ」のドラッグストアを展開する。

見どころ:前期は売上高が13.0%増えたのに営業利益は1.9%増にとどまり、今期は18.1%増を掲げる。1Qで利益の伸びが売上に追いつくかが確認点だ。 月次では既存店の客数が3か月とも前年を下回った。

1Qで見る数字:上期計画は14.9%増で、1Qも前年の72億6300万円から同じだけ伸びれば83億円台になる。

スイング目線:30日終値は3685円で前日比-1.26%、3営業日前から-6.66%、1か月では-12.2%。20営業日の日中値幅は平均2.73%で6社の中で最も大きく、30日の売買代金は約14億円。前年の1Qは15時30分の開示だった。

Point:見ている人が少ないぶん、数字が出た瞬間に評価が変わる余地が残る。要注意と付けたのは、動くということは逆にも同じだけ動くからだ。

【本日発表予定】

ナガイレーベン(7447/卸売業)8月期本決算 プライム
 医療用白衣の大手だ。3Q累計の営業利益は28億1300万円で3.5%減り、通期計画40億2500万円の69.9%にとどまる。前年は3Q時点で通期実績の81.4%だった。

ほかにイーサポートリンク(2493)、日本フイルコン(5942)が発表する。

今日の相場観 日経平均は1272円高と3日ぶりに反発、全業種が上げた

指標 9月30日 前日比
日経平均 6万6753円72銭 1272円45銭高(+1.94%)
TOPIX 4108.65 67.52pt高(+1.67%)
プライム平均株価 ― +0.84%(中央値+0.68%)
上げた銘柄/下げた銘柄 1127/369 72.7%/23.8%
プライム売買代金 約9兆1212億円 ―

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

30日の日経平均は1272円45銭高の6万6753円72銭と3日ぶりに反発した。原油安で中東情勢への警戒が和らぎ、AI・半導体関連に買いが集まって全業種が上げた。

日経平均の+1.94%に対し、プライム平均株価は+0.84%にとどまる。 ソフトバンクグループ1銘柄で約317円、ファーストリテイリングで約173円を押し上げており、値がさ株の上げが指数を大きく見せた。

西松屋・平和堂・アオキの3社はそろってプライム平均株価を下回った。

答え合わせ DCMは通期据え置きで-2.97%、アンドエスティHDとスター・マイカは今日

DCMホールディングス(3050)は上期計画を上回りながら通期を据え置き、30日は1537円(-2.97%)で引けた。出来高は前日の2.1倍で、プライム平均株価が+0.84%の日に逆行して売られた。

アンドエスティHD(2685)は30日15時30分に上期を開示し、営業利益は107億3100万円で34.6%増えた。2Q単独も前年同期から20.5%増えた。通期の172億円は据え置き、進捗は62.4%になる。

スター・マイカ・ホールディングス(2975)の3Q累計の営業利益は97億6800万円で67.4%増え、通期計画の93.5%に達した。純利益は60億7900万円と3Q時点で通期計画の60億3000万円を上回ったが、通期は据え置いた。 2社とも答えは今日1日に出る。

今週と来週の決算発表予定

日付 社数 主な銘柄
10月1日(木) 6社 西松屋チェーン(7545/小売業・プライム) 2月期2Q/平和堂(8276/小売業・プライム) 2月期2Q ほか
10月2日(金) 9社 ハイデイ日高(7611/小売業・プライム)2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム)11月期3Q ほか
10月5日(月) 13社 ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか
10月6日(火) 9社 サンエー(2659/小売業・プライム)2月期2Q/サカタのタネ(1377/水産・農林業・プライム)5月期1Q ほか
10月7日(水) 9社 エービーシー・マート(2670/小売業・プライム)2月期2Q/ツルハホールディングス(3391/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月8日(木) 28社 ファーストリテイリング(9983/小売業・プライム)8月期本決算/セブン&アイ・ホールディングス(3382/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月9日(金) 62社 安川電機(6506/電気機器・プライム)2月期2Q/ビックカメラ(3048/小売業・プライム)8月期本決算 ほか

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。

上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。

逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。

ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

来週は8日にファーストリテイリングの本決算があり、9日は62社に増える。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。30日の対象は1551銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

※このサイトは「事業再構築補助金」を活用しています