大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
この記事でわかること
・今日29日の決算発表は8社 プライムは小売3社を含む4社
・今日の相場観 日経平均は6日ぶり反落、プライムの3分の2が下げた
・答え合わせ ハローズは2Qで取り戻せず-1.15%、あさひは開示当日に売られて戻した
・今週と来週の決算発表予定
今日29日の決算発表は8社 プライムは小売3社を含む4社
今日29日に決算発表を行う予定は8社で、プライムは4社。そのうちDCMホールディングス(3050)とオークワ(8217)は2月期の2Q(上期)になるが、DCMは1Qで計画を先行し、オークワは発表の前に計画を引き下げており、同じ小売の2Qでも立ち位置は正反対だ。
☆【注目度S級】DCMホールディングス(3050/小売業)2027年2月期2Q プライム
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 前期実績(2026年2月期) | 営業収益5423億1700万円(0.4%減)、営業利益310億1400万円(6.7%減) |
| 今期計画(2027年2月期) | 営業収益5773億円(6.5%増)、営業利益312億円(0.6%増) |
| 上期計画 | 営業収益3045億円(8.6%増)、営業利益202億円(3.1%減) |
| 1Q実績 | 営業収益1519億4300万円(9.8%増)、営業利益113億7300万円(17.4%増) |
| 前年上期の営業利益 | 208億4300万円(うち1Q 96億8500万円、2Q 111億5800万円) |
| 配当 | 前期47円 → 今期48円(予想) |
| 28日終値 | 1593円(前日比-0.93%)/出来高39万800株 |
ホームセンターを全国に展開し、1Q末の店舗数は918店舗。前期に連結子会社化したホームテックの業績が、今期の1Qから損益に加わっている。
見どころ:1Qは営業収益9.8%増、営業利益17.4%増と伸びた。ただ短信は、中東情勢を受けた紙製品やごみ袋の一時的なまとめ買いと、暑さによるエアコンや夏物作業衣料の好調を挙げており、伸びのうちどこまでが続くものかは2Qを見ないとわからない。
2Qで見る数字:1Qの営業利益は上期計画202億円の56.3%に達した。前年は1Qで上期の46.5%だったので、進捗は先行している。計画の2Q単独は88億2700万円で、前年同期の111億5800万円から20.9%減に置かれている。前年2Qの水準を保てば上期計画を大きく上回る計算で、焦点は通期312億円を引き上げるかどうかに移る。
スイング目線:28日終値は1593円で前日比-0.93%、3営業日前から-0.44%。20営業日の日中値幅は平均1.33%、28日の売買代金は約6億2000万円。前年の2Qも今期の1Qも15時30分の開示で、答えが出るのは明日30日だ。
Point:上期計画を超えること自体は驚きにならない。私が見るのは通期の扱いだ。上方修正がなければ、1Qの伸びは一時的な需要と受け取られかねない。『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、出来高を伴って上がり始めるのを見てからで遅くはない。
◎【注目度A級】オークワ(8217/小売業)2027年2月期2Q プライム
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 前期実績(2026年2月期) | 営業収益2526億5500万円(1.0%増)、営業利益18億7800万円(41.4%増) |
| 今期計画(25日に修正) | 営業利益21億円 → 13億円、純利益6億5000万円 → 5000万円 |
| 上期計画(25日に修正) | 営業収益1263億円 → 1232億2700万円、営業利益6億円 → △5700万円 |
| 1Q実績 | 営業収益597億800万円(0.6%減)、営業損益△3億1800万円(前年同期は5900万円の黒字) |
| 前年上期の営業利益 | 5億7900万円(うち1Q 5900万円、2Q 5億2000万円) |
| 配当 | 前期26円 → 今期26円(予想) |
| 28日終値 | 776円(前日比-3.36%)/出来高34万2200株 |
見どころ:25日15時30分に上期と通期の業績予想を引き下げた。物価高で節約志向が想定以上に強まり、既存店売上高が計画を2.3%下回ったうえ、荒利益率も計画に0.2ポイント届かなかった。通期の営業利益13億円は前期から30.8%の減益になる。
2Qで見る数字:数字の大枠はすでに出ている。修正後の上期から1Qを引くと2Q単独の営業利益は2億6100万円で、前年同期の5億2000万円から49.8%減る。今日見るのは、修正値からさらにぶれるかどうかと、配当の扱いだ。 修正の開示は配当に触れておらず、純利益5000万円の見通しで年26円を続けるかが残る。
スイング目線:28日終値は776円で前日比-3.36%、一時764円まで下げた。出来高は25日の4.5倍に膨らみ、修正への答えは28日に出ている。前年の2Qは13時の開示で、今日も取引時間中に出れば反応は当日に出る。
Point:下方修正のあとの決算は、悪い数字がすでに値段に入っていることが多いが、下げた直後に「もう底だろう」と拾うのは理由になっていない。私なら修正値どおりの着地と、下げ止まりを確かめてからにする。
【本日発表予定】
ハニーズホールディングス(2792/小売業)5月期1Q プライム
婦人服の専門店チェーン。前期は営業利益46億1900万円で21.8%減り、今期も40億円で13.4%の減益計画を置く。上期計画は22億円で19.5%減だ。
TAKARA & COMPANY(7921/その他製品)5月期1Q プライム
上場企業の開示書類づくりを支えるディスクロージャー関連事業が主力。今期は売上342億円(9.8%増)、営業利益49億円(10.9%増)を計画する。
ほかにクラウディアホールディングス(3607)、セキチュー(9976)、フィードフォースグループ(7068)、スローガン(9253)が発表する。
今日の相場観 日経平均は6日ぶり反落、プライムの3分の2が下げた
| 指標 | 9月28日 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 6万5877円62銭 | 486円58銭安(-0.73%) |
| TOPIX | 4112.00 | 16.59pt安(-0.40%) |
| プライム平均株価 | ― | -0.41%(中央値-0.44%) |
| 上げた銘柄/下げた銘柄 | 469/1039 | 30.2%/66.9% |
| プライム売買代金 | 約8兆2028億円 | ― |
※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。
28日の日経平均は486円58銭安の6万5877円62銭と6営業日ぶりに反落した。前週末の米国株高と原油安を受けて買いが先行したが、利益確定売りに押され、国内長期金利の上昇も重荷となって安値で引けた。イビデンが約69円押し下げ、ソフトバンクグループの約76円の押し上げでは支えきれなかった。
プライム平均株価も-0.41%で、下げた銘柄は1039と全体の66.9%を占めた。指数だけでなく中身もそろって下げた日で、一部の銘柄に偏った下げではない。
DCMの-0.93%が地合いに近いのに対し、オークワの-3.36%は下方修正を受けた個別の売りだ。
答え合わせ ハローズは2Qで取り戻せず-1.15%、あさひは開示当日に売られて戻した
ハローズ(2742)の上期営業利益は57億800万円で2.6%減り、上期計画61億4000万円の93.0%にとどまった。計画に届くには2Q単独で21.4%の増益が要ったが、実際の2Q単独は29億8000万円で6.0%増だった。 通期計画は据え置き、28日は一時4000円まで買われたあと3875円(-1.15%)で引けた。
あさひ(3333)は25日13時の開示で、答えはその日に出た。上期営業利益は32億3100万円で14.0%減り、計画33億2000万円の97.3%。2Q単独は1億3400万円で、計画の2億2300万円に届かなかった。25日は一時1252円まで売られ、出来高は61万株と前日の3.5倍に膨らんだが、終値は1288円(-0.39%)まで戻した。通期計画は据え置いた。
しまむら(8227)は28日15時30分に上期を開示し、営業利益は331億2900万円で5.3%増、通期計画668億4200万円に対する進捗は49.6%だった。答えが値段に出るのは今日29日だ。
今週と来週の決算発表予定
| 日付 | 社数 | 主な銘柄 |
|---|---|---|
| 9月29日(火) | 8社 | DCMホールディングス(3050/小売業・プライム) 2月期2Q/オークワ(8217/小売業・プライム) 2月期2Q ほか |
| 9月30日(水) | 10社 | アンドエスティHD(2685/小売業・プライム)2月期2Q/ピックルスホールディングス(2935/食料品・プライム)2月期2Q ほか |
| 10月1日(木) | 6社 | 西松屋チェーン(7545/小売業・プライム)2月期2Q/平和堂(8276/小売業・プライム)2月期2Q ほか |
| 10月2日(金) | 9社 | ハイデイ日高(7611/小売業・プライム)2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム)11月期3Q ほか |
| 10月5日(月) | 13社 | ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか |
決算書Watchでは、またぎを推奨していない。
上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。
逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。
ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。
10月5日は13社と数が増え、小売の2Qに不動産や機械の11月期3Qが並ぶ。オークワのように発表の前に計画を修正した会社は、決算の日より修正の日の値動きに答えが出ている。 損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。
「プライム平均株価」について
「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。28日の対象は1554銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。
※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






