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新卒一括採用を見直す動きが出ている中にあっても、新たな人材を確保は企業活動、持続的な成長を続けるためには新卒採用を欠かすことはできない。
2026年・2027年卒の新卒市場では、学生は内定を取りやすい一方で、企業は採用人数を集めるのに苦労する状況は依然として続いている。
厚生労働省と文部科学省が2025年3月に発表した大学等の2025年3月卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)によると、大学生の就職内定率は92.6%で、前年同期の結果を1.0ポイント上回り、同時点の調査開始就職内定率は92.6%と過去最高(2月1日時点)を記録。
さらにインディードリクルートパートナーズの調査によると、2026年卒(2025年10月1日時点)内定率は、93.9%と高くなっている。
そん中で学生から熱い視線を送られる人気企業はどこだろうか。
文化放送キャリアパートナーズの就職情報研究所によれば、2027年卒の学生を対象とした「就職ブランドランキング調査[早期]」では、総合商社と金融、航空、クリエイティブ領域が学生から強い支持を集めている。
具体的には伊藤忠商事が4年連続で総合1位で、住友商事、丸紅、三菱商事、三井物産もTOP20入りするなど、総合商社人気は依然として高い。商社の人気が高い理由として、待遇水準やグローバル展開、若手にも任される裁量といったイメージが、学生の価値観と合致しているためとされる。
【総合順位】

個別業界別のランキングは次のようになっている。
金融では、日本生命保険、大和証券グループ、SMBC日興証券、三井住友信託銀行、東京海上日動火災保険、第一生命保険が順位を上げ、安定志向の高まりを反映した。給与や研修制度に加え、ワークライフバランス改善の取り組みが評価されている。

航空は復調が鮮明で、全日本空輸(ANA)が61位から6位、日本航空(JAL)が75位から26位へ急上昇した。旅行需要回復と採用再開が背景にあるとされる。

マスコミでは、博報堂、ジェイアール東日本企画、KADOKAWAなど広告・メディア・出版社を含むクリエイティブ領域も引き続き堅調だ。
IT・ソフトウェアでは、Skyが前年に続きTOP5入りし、NTTデータ、日立ソリューションズ、JCOMなども上位を維持した。DX投資の拡大と早期インターンを通じた職種理解の進展が、志望形成に影響していると考えられるとされる。









